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- 国・地域名:
- EU
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 報道センター
- 元記事公開日:
- 2015/04/22
- 抄訳記事公開日:
- 2015/05/22
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ロボット開発のための法的枠組み
- 本文:
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欧州委員会報道センターの2015年4月22日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
===近年、ドローンやインテリジェント・カー、産業用ロボット、ロボット掃除機などの登場により、ロボットが急速に日常生活の一部になりつつある。欧州議会の法務委員会は、ロボット工学を最大限に活用する方法に関する法案を策定するための作業部会を編成することを決定した。
欧州議会で社会民主進歩同盟に属するマディ・デルボー(Mady Delvaux)議員は、この作業部会を代表して報告書を作成する。
欧州委員会はいくつかのロボット工学プロジェクトに資金を提供しているが、これに関するEUレベルでの法律はまだ定められていない。すべての政党の代表で構成されるこの作業部会は、少なくとも1年間は存続する予定で、専門家や欧州委員会、その他の議会委員会と密に協力して作業が進められる。デルボー氏は提言を含めた報告書を作成し、欧州議会の議員全員が本会議において採決する。
デルボー氏によれば、ロボット開発のための法的枠組みにおいて欧州レベルでの新たな基準が必要であり、また責任、すなわち個人データの保護とハッキング行為の防止についても考えなくてはならない、としている。さらに、この分野で非常に野心的なプロジェクトを進めている米国や中国、韓国、日本などによるEU市場への脅威の可能性を挙げ、欧州議会は、こうした法的枠組みについて論じ、これを策定する世界初の議会になるはずだと述べている。
[JSTパリ事務所]