[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2015/06/15
抄訳記事公開日:
2015/06/29

バッテリー製造に関する研究

Forschung zu Batteriefertigung

本文:

連邦教育研究省(BMBF)はリチウム・イオン電池の研究をスタートさせることとし、これに関し概略下記のような報道発表を行った。

BMBFはバッテリー研究を助成する。ドイツにおける電池製造研究を助成する合同プロジェクトGIGA-LIBがスタートする。VARTA Microbattery GmbHのコーディネートによりManz AG、M+W Germany GmbH、ThyssenKrupp System Engineering GmbH等の各社とバーデン=ヴュルテンベルク太陽エネルギー・水素研究センター等からなるコンソーシアムが今後2年間に電気自動車へのインテグレーションをめざしてモジュール構造のリチウム・イオン電池の製造法を研究する。BMBFは既にリチウム・イオンシステムの材料およびプロセス技術に関して約6,000万ユーロで助成する研究プログラム「バッテリー2020」をスタートさせているが、これに追加してプロジェクトに約500万ユーロを投入する。

ヴァンカ大臣は「バッテリーは未来のキーとなるものである。エネルギー貯蔵技術は電気自動車、更にはエネルギー転換やテレコミュニケーションにおいて中心的な役割を果たすものである」と語った。

自動車生産だけを見ても、付加価値の30-40%はバッテリーが占め、その内約60-80%がバッテリーセルだけで占める。それだけにこの基幹技術の市場ポテンシャルは大きい。

BMBFはドイツにおけるバッテリー研究をウルムの太陽エネルギー・水素研究センターにおけるリチウム・イオン電池研究製造設備の建設によって助成している。今回の合同プロジェクトGIGA-LIBはこれに上乗せされるもので、産業界での応用に向けて技術移転を可能にするものである。

[DW編集局]