[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦環境省(BMUB)
元記事公開日:
2015/06/28
抄訳記事公開日:
2015/07/24

脱原子力が前進

Hendricks: Der Atomausstieg geht voran

本文:

グラーフェンラインフェルト原子力発電所が予定より早く停止されることになり、これについて連邦環境省(BMU)は概略下記のような報道発表を行った。

バイエルン州にある同原子力発電所は電力網から離脱し、最終的に停止される。これに関してヘンドリクス連邦環境大臣は、「グラーフェンラインフェルト原子力発電所の停止は脱原子力が前進していることの明らかな証左である。原子力発電所が一つずつネットワークを離れることで、残存リスクを減らし、エネルギー供給の構造改革を前進させている。現存する8つの原子炉は2022年までに徐々にその運転を停止していく。

チェルノブイリや福島の原子炉事故によって、原子力エネルギーの利用に実際にどのようなリスクが伴うのか、そして、原子炉事故が人間、自然、環境にどのような甚大な影響を及ぼすかを目の当たりにすることとなった。福島の事故はドイツにとっても広範な政治的影響を及ぼしている。幅広い社会的コンセンサスを得て、ドイツは出来るだけ速く、一歩一歩原子力エネルギーから脱却することを決定した。残りの稼働期間、原子力発電所は最高の安全性水準によって運転されなければならない。これは私にとっての最大の優先事項である。

連邦ネットワーク規制庁は、グラーフェンラインフェルト原子力発電所が早期停止しても電力供給確保に全く影響がないことを確認している。停電することもなければ、電力網が不安定になることもない」。
2011年の原子力法改正後も、現在運転中の原子力発電所は一定量の発電ができると定められている。またどの原子力発電所がいつまでにネットワークから離脱しなければならないかも定められている。グラーフェンラインフェルト原子力発電所は2015年12月31日まで発電可能である。次に、グントレミンゲン原子力発電所Bブロックは遅くとも2017年12月31日までに、最後の原子力発電所は2022年末には運転停止しなければならない。

[DW編集局]