原子力・代替エネルギー庁（CEA）の2016年1月20日付の標記報道発表の概要は以下のとおり。

地球化学者や地質学者にとって放射能関連の新たなタイプの測定を可能とする新しい機器が、2016年1月20日パリ南地球科学研究室（パリ大学（南）/CNRS）に設置された。イル・ド・フランスではこのタイプでは初めての装置で、イル・ド・フランス地方、BNP Paribas財団、パリ大学（南）、CNRS、CEA、ベルサイユ大学（サンクァンタン校）の支援によって設置が可能となった。

この機器により、各種サンプル（沈殿物、土壌、水、岩石、鉱石）の放射性元素、放射起源元素、安定元素を、レーザーアブレーション法（測微解析）あるいはサンプルを直接分解する方法等により測定できるようになる。この機器の精度、感度、安定性により、地球系（海洋、地殻）の様々な構成要素間の相互作用におけるクロノメーターとマーカーを同時に果たす化学元素を用いて、多様な空間的・時間的規模で、革新的で競争力のある研究を実施することが可能になる。

[DW編集局+JSTパリ事務所]