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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
- 元記事公開日:
- 2016/02/08
- 抄訳記事公開日:
- 2016/03/04
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都市のセキュリティ強化
- 本文:
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ドイツとフランスは民間セキュリティ研究に関する協力を拡大することとし、これに関してドイツ連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った。
BMBFとフランスの国立研究機構(ANR)は「都市における将来のセキュリティ」プログラムをスタートさせる。目標は、商業区域、歩行者ゾーン、中心市街地、公園等の公共的な場所において市民をより効果的に守ることである。
ヴァンカBMBF大臣は、「市街地で発生する暴力行為や都市型テロは、動員される警察官ならびに救急隊員を全く新しい課題に直面させることになる。都市の安全を向上させ、警察と消防が市民をより効果的に保護できるよう、フランスと研究協力を拡大させることは重要である。民間セキュリティは必要なものであり、生活にとって決定的な基盤である」と語った。
アカデミア、産業界、各方面の専門家は共同で革新的な戦略とコンセプトを開発し、都市空間における安全性の強化を目指す。研究の重点となるのは、公共の空間だけでなく、文化、歴史、宗教関連の施設における人間の保護、モビリティの維持、ライフライン確保等である。
ドイツ、フランス両国は既に2009年から民間セキュリティ研究に関して協力しており、これまでに13の合同プロジェクトをスタートさせ、ドイツ側パートナー機関であるBMBFは2,400万ユーロ以上を助成している。ドイツ、フランス研究計画の成果には、トランク大の携帯可能な「ラボ」があり、これによって動員された要員は現場で6種の病原菌と4つの毒素を20分以内に確認することができる。その他、警察官や消防隊員を危険に曝すことなく、必要な位置情報及び現状の把握を可能とする小型の飛行、走行自律システムと自走ロボットを開発した。
また新たな研究プロジェクトでは、飲料水補給、両国間の高速鉄道交通の等、重要なインフラの保護を取り組んでいく。
[DW編集局]