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国・地域名:
南アフリカ
元記事の言語:
英語
公開機関:
南アフリカ国立研究財団(NRF)
元記事公開日:
2016/04/28
抄訳記事公開日:
2016/05/27

アフリカの科学研究費助成機関がドイツで会合

African Science Councils Gather in Germany for Collaborative Engagement

本文:

南アフリカ国立研究財団(NRF)の2016年4月28日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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2016年4月25日から29日にかけ、ドイツ研究振興協会(DFG)の呼びかけで、アフリカの12の科学研究費助成機関の代表が協力関係構築のためドイツのケーニヒスヴィンターに集まった。今回の会合は、科学研究費助成機関イニシアティブ(SGCI)との緊密な連携に基づく初めての活動となった。SGCIは、研究資金供与機関の様々な組織体系およびその研究管理プロセスについて共同で学ぶために、アフリカ大陸以外の研究費助成機関と協力する機会を提供している。

アフリカからは、コートジボワール、マラウィ、ナミビア、ブルキナファソ、モザンビーク、ルワンダ、ザンビア、エチオピア、セネガル、カメルーン、ケニア、ウガンダ、南アフリカ、そしてジンバブエ各国の科学研究費助成機関から代表者が参加し、各々の組織体制や権限、研究申請書のマネジメント、レビュープロセス、統計と評価、また研究アジェンダの設定等について経験を相互共有した。同時に、ドイツ、カナダ、フランス、日本、スイス、イギリス、アメリカを代表する研究費助成機関、および欧州研究会議の参加者も、同じトピックでの経験を共有し、アフリカ諸国との協力にかかる戦略と併せて発表した。

この会合に合わせ、アフリカ諸国は、2016年5月からの今後3年間について、グローバルリサーチカウンシル(GRC)の運営審議会(Governing Council)の地域代表として南アフリカの南アフリカ国立研究財団(NRF)を選出した。これにより、GRCの活動とSGCIをより一層整合させることが可能となる。さらに重要なこととして、GRCの戦略的な意思決定プロセスにおいてアフリカの研究費助成機関の声をこれまで以上に伝えることが可能になる。NRFは、2011年にGRCが設立されて以来、GRCに積極的に参加しており、2014年以降はアフリカ地域の協議会を共同主催し、エグゼクティブサポートグループにも参加している。今後GRCの運営審議会においては、NRFのCEOがアフリカの代表を務めることになる。

[JSTパリ事務所]