[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
ビジネス・イノベーション・技能省(BIS)
元記事公開日:
2016/05/23
抄訳記事公開日:
2016/07/05

オックスフォードシャーに2つの最先端研究センターが新規開設

Government ministers visit Oxfordshire to open research centre and highlight risks to UK science and innovation from Brexit

本文:

ビジネス・イノベーション・技能省(BIS)の2016年5月23日付標記に関する報道発表の概要は以下のとおり。

ジョー・ジョンソン(Jo Johnson)大学・科学担当大臣は、オクスフォードシャーにある世界トップレベルの欧州トーラス共同研究施設(JET)の構内に、合計で1,700万ポンド規模になる2つの最先端研究センターを新規開設した。この2つの新規センターとは、困難な環境における遠隔アプリケーション(RACE)研究施設(900万ポンド)と材料研究施設(800万ポンド)である。同大臣はまた、1,500万ポンド規模のオックスフォード高度スキルセンターの新設も発表した。そこではクリーンエネルギー生産やロボット技術の先駆的研究を支援するエンジニアリング専門実習生125名の教育を行う。

上記2つの新規研究センターは、核融合発電試験を改善するのに必要な先進ロボットとハイテク材料を英国原子力機構(UK Atomic Energy Agency)に提供する。これは最初の核融合発電所の開発、および1990年から2050年にかけて英国の炭素排出量を少なくとも80%削減するという目標の達成に向けた重要なステップである。この2つの研究センターは25億ポンドのEUファンディングを受けた大型プロジェクトである JET 核融合実験施設の構内に建設される。

JETは、EUからの恩恵を受けている英国全土にある多数の研究センターの一つである。英国はEUの予算総額の12%を投資しているが、EUの研究ファンディングの15%を受けている。また英国の大学は他の加盟国より多額のEUファンディングを受けている。オックスフォード大学はEUファンディングで上位4大学(上位4つはすべて英国の大学)の一つである。

またジョージ・フリーマン(George Freeman)ライフサイエンス担当大臣はオクスフォードに拠点を置くライフサイエンス企業の幹部と会談し、共同研究プロジェクトにおけるEUのファンディングによって英国の科学界が受ける恩恵について議論した。

[DW編集局]