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- 国・地域名:
- 中国
- 元記事の言語:
- 中国語
- 公開機関:
- 中国科学報
- 元記事公開日:
- 2016/05/20
- 抄訳記事公開日:
- 2016/07/07
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中国、2050年までに世界科学技術強国を目指す
- 本文:
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2016年5月20日付の「中国科学報」ネット版は、「中国、2050年までに世界科学技術強国を目指す」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。
中国共産党中央委員会、国務院はこのほど、「国家イノベーション駆動発展戦略綱要(以下、「綱要」)」を公表し、3つのステップに分けて2050年までに科学技術イノベーション強国を目指す方針を打ち出した。
「綱要」は3段階の戦略目標を掲げている。
その一、2020年までにイノベーション型国家の仲間入りをし、中国の特色ある国家イノベーションシステムと豊かな社会の全面構築という目標の実現を支える。
その二、2030年までにイノベーション型国家で上位となり、経済強国と共同富裕(豊かで格差のない社会)を実現するために、経済・社会発展の原動力を根本的に転換させ、経済・社会の発展レベルや国際競争力を大幅に向上させる。
その三、2050年までにトップレベルのイノベーション強国になることを目指す。2020年までに、イノベーション駆動型発展を実現するには、システムの変革をしなければならないという心構えが必要である。我々は、「技術イノベーションと制度改革という二本足をもって、ナショナル・イノベーション・システムという枠組みで、6つの転換(※)を推進する」という基本方針の下で、国民経済の新たな原動力を形成しなければならない。「綱要」では、具体的に以下8つの戦略ミッションが与えられた。
一、産業技術体系の革新を推進し、新たな優位性を構築する。
二、基礎研究のオリジナリティの創出を強化し、中国発の技術を生み出す。
三、地域特徴に合わせたイノベーションに注力し、新しい地域経済の成長点を見つけ出す。
四、技術のデュアルユースを強化する。
五、イノベーションを生み出す主体を拡大する。
六、重大な科学技術プロジェクトとプログラムを実施し、ブレークスルーを実現する。
七、ハイレベル人材及び研究チームを育成し、イノベーションの基礎を固める。
八、起業を推進し、社会全体のイノベーション活力を呼び起こす。※六つの大きな転換:一、従来の発展方式から、持続発展可能な発展方式への転換 二、資源依存型発展方式から、イノベーション駆動型発展方式への転換 三、産業分業 バリューチェーンのローエンドからハイーエンドへの転換 四、イノベーション能力において、従来の「キャッチアップ」「併走」「リード」の併存から、「併走」「リード」への転換 五、資源配置の重点を、研究開発から産業チェーン、イノベーション・チェーン、キャピタル・チェーンに置く 六、イノベーターが研究者だけでなく、研究者と一般国民とのインタラクティブアクティビティから生まれるよう転換する。
[JST北京事務所]