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国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
共同研究センター(JRC)
元記事公開日:
2016/09/14
抄訳記事公開日:
2016/10/26

JRC、ウクライナ国立科学アカデミーとの研究協力を強化

Stronger scientific cooperation with the National Academy of Sciences of Ukraine

本文:

欧州委員会共同研究センター(JRC)の2016年9月14日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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2016年9月14日、欧州共同研究センター(JRC)とウクライナ国立科学アカデミー(National Academy of Sciences of Ukraine:NASU)は研究枠組み協定に署名した。この一般協定により、両機関間の研究における協力関係を強化、向上させるための道が開かれることになる。

この研究枠組み協定には、ヴラジミール・シュハ(Vladimir Šucha)JRC総局長とNASUのAnatoly Zagorodny副所長が署名し、JRCとウクライナの研究協力に特化した2日間のJRC-NASUイベントが開催された。シュハ総局長は、効果的な政策策定のために科学的なエビデンスが果たす役割について講演し、ウクライナのMaksym Strikha教育・科学次官は、科学分野におけるウクライナの優先事項と主な当事者について説明した。

続いて専門家を交えた詳細なディスカッションが行われ、研究イノベーションに的を絞って支援することで経済発展を目指す戦略的アプローチとしてのスマートな専門化(smart specialization)が話題となった。さらに、農業や災害リスク軽減に関連したJRCの研究が専門家によって紹介された。

JRCによるウクライナの訪問およびウクライナで開催されるイベントは、研究イノベーションにおけるEU-ウクライナ間の協力強化という枠組みに従って実施されている。2015年3月以降、ウクライナはEUの研究イノベーションプログラムである「ホライズン2020」に参加している。これにより、ウクライナの研究者や企業、イノベーターは、EU加盟国および準加盟国と同等の条件でホライズン2020に全面的に参加できるようになった。2016年6月に欧州連合とウクライナは、欧州原子力共同体研究トレーニングプログラム(Euratom Research and Training Programme)へのウクライナの参加に関する協定も締結している。

[JSTパリ事務所]