アイルランド科学財団（SFI）の2016年11月14日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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2016年11月14日、クローク・パークで開かれたアイルランド科学財団（SFI）サイエンス・サミットの席で、米国－アイルランド研究開発パートナーシップ・プログラム（US-Ireland Research and Development Partnership programme）に基づく3つの新しい協力が発表された。SFI、米国国立科学財団（NSF）および北アイルランド経済省（Department for the Economy）が編成した国際パートナーシップにより、アイルランド、米国および北アイルランドの研究センターが取り組む新たな3つの国際協力活動が始まる。

SFIは、この3つの国際協力活動に対して250万ユーロを24～36か月にわたり投資する。これら新規アワードでは、活動期間中アイルランドで博士課程を修了した研究者8人と博士課程の学生2人を雇用し、サマー・スチューデント・プログラムの参加者2人には最先端の研究に参加する機会が与えられる。さらに、少なくとも14社の企業と直接提携することで参加国における起業家精神を養い、経済発展を促すことを狙いとしている。

・分散化、電化、通信および経済に関する共同研究（CREDENCE－Collaborative REsearch of Decentralisation ElectrificatioN, Communications and Economics）

SFIが資金提供する研究センターであるアイルランド海洋再生可能エネルギーセンター（Marine and Renewable Energy in Ireland：MaREI）は、経済社会研究所（Economic and Social Research Institute：ESRI）とともに、NSF工学研究センターの未来の再生可能電気エネルギー配電＆管理システム（Future Renewable Electric Energy Delivery and Management Systems：FREEDM）およびクイーンズ大学ベルファスト（QUB）のエネルギー・電力＆インテリジェント制御研究クラスター（Energy, Power & Intelligent Control Research Cluster：EPIC）と協力している。

・不揮発性磁電記憶装置の超低エネルギー電界制御（Ultra-Low Energy Electric Field Control of Nonvolatile Magneoelectric Memory Devices）

SFIが資金提供する先進材料・生物工学研究センター（Advanced Materials and BioEngineering Research Centre：AMBER）は、NSF工学研究センターのナノスケール強磁性システムの並進的応用（Translational Applications of Nanoscale Multiferroic Systems：TANMS）およびクイーンズ大学ベルファスト（QUB）のナノ構造媒質センター（Centre for Nanostructured Media：CNM）と協力している。

・再生生体機能促進のための生体吸収性マグネシウム合金システム（Bioresorbable Magnesium Alloy Systems for the promotion of Regenerative Biological Function）

SFIが資金提供する研究センターCÚRAMは、NSF工学研究センターの生体用金属材料変革（Revolutionizing Metallic Biomaterials：RMB）およびアルスター大学のナノテクノロジー＆統合生物工学センター（Nanotechnology and Integrated Bioengineering Centre：NIBEC）と協力している。

[JSTパリ事務所]