[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
中国科学報
元記事公開日:
2017/06/03
抄訳記事公開日:
2017/07/21

中国科学院と欧州委員会共同研究センター(JRC)が協力枠組協議に調印

中科院与欧盟联合研究中心签署合作框架协议

本文:

2017年6月3日付の「中国科学報」ネット版は、「中国科学院と欧州委員会共同研究センターが協力枠組協議に調印」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。

6月2日、ブリュッセルにある欧州理事会の本部において、中国国務院の李克強総理、欧州理事会のトゥスク(Tusk)議長及び欧州委員会のユンケル(Juncker)委員長の臨席のもと、中国科学院の白春礼院長は欧州委員会共同研究センター(Joint Research Centre, European Commission、JRC)のウラジミール・スッチャ(Vladimir Sucha)総局長とともに「中国科学院と欧州委員会共同研究センター(JRC)の協力枠組協議」に調印した。

同協議によると、中国科学院と欧州委員会共同研究センターは大気の質モニタリング、リモートセンシングと災害リスク管理、地球科学データプラットフォーム、土地被覆製図、農業向けモニタリング、スマートグリッド、ビックサイエンス施設、科学技術シンクタンク等において共同研究を展開する見込み。

その後の会談においては、白春礼院長とウラジミール・スッチャ(Vladimir Sucha)総局長は2008年からこれまでの科学技術協力・交流の展開状況を回顧し、次回の協議の実施等について意見交換を行った。双方は既存のインフラに基づき、共同研究、人材育成、人員派遣及びワークショップの共催等を通じて更に実務的な協力関係を強化することで合意した。

欧州委員会共同研究センター(JRC)は欧州委員会の直属科学組織であり、傘下には8カ所の研究所がある。同センターの主なミッションは欧州委員会の特定研究プロジェクトを受託し、欧州委員会(European Commission, EC)の政策の策定と実施において、技術的な支援をすることである。

[JST北京事務所]