[本文]

国名:
ドイツ
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2018/03/21
抄訳記事公開日:
2018/04/23
元記事の言語:
ドイツ語

EU-OPENSCREENを通じて共同で新しい作用物質を探求

Europa sucht gemeinsam nach neuen Wirkstoffen

本文:

新薬開発のために欧州の新たな機関、EU-OPENSCREENが設立されることとなり、ドイツ連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った。

欧州7カ国が共同で新薬の研究を促進させるため、新たな独立の研究インフラ、EU-OPENSCREEN(European Infrastructure of Open Screening Platforms for Chemical Biology)を設立した。これに伴い、ベルリンに欧州物質図書館も立ち上げられ、欧州全土に分散しているケミカル・バイオロジー分野の専門知識およびリソースが結集されることになる。研究者にとって、物質の広汎なコレクションや、医薬物質から農業における天然の殺虫薬に至るまでの新薬の発見に役立つ広範な方法へのアクセスが可能になる。

カルリチェクBMBF大臣は「自然および合成の医薬品の研究はライフサイエンス全体にとって途方もないポテンシャルを有している。この共同インフラによって欧州内に知識を蓄え、より効果的な医薬品と環境に優しい農薬を開発するため、新薬研究全体に新たなダイナミズムを与える。

自然の生物学的物質の多様性は計り知れないものである。ケミカル・バイオロジーはこの巨大な自然物質の宝庫において、酵素機能の鍵と鍵穴モデル(lock-and-key model”)に基づく特定の生物学的プロセスに影響する新作用物質を探求する。例えばモルヒネやジギタリスは植物由来のものであり、痛みおよび心臓病等に有効に作用する。バクテリアも非常に多様な化合物を作り出す。ドイツの研究者たちは地中のバクテリアの中に、特定の物質を確認し、乳がんに対する薬品へと発展させている。

EU-OPENSCREENのオフィスと物質図書館はベルリン・ブッフ・キャンパスに置かれ、BMBFはこの欧州プロジェクトに5年以上にわたり、約2,000万ユーロを投資する。

設立加盟国はドイツ、フィンランド、ラトビア、ノルウエー、ポーランド、スペイン、チェコである。ドイツではライプニッツ分子医薬研究所(FMP)、マックス・デルブリュック分子医学センター(MDC)、ヘルムホルツ感染症研究センター(HZI)、フラウンホーファー分子生物学応用生態学研究所(IME)が参加する。

[DW編集局]