[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2018/05/17
抄訳記事公開日:
2018/06/20

「ドイツ奨学金」の私的資金が増加

Deutschlandstipendium mobilisiert mehr private Mittel

本文:

連邦統計庁が奨学金に関するデータを発表。これに関して連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った。

連邦統計庁が17日発表した最新のデータによると、2017年ドイツ全土で2万5,947人の奨学生がドイツ奨学金の対象となることができた。これによると前年度だけでプライベート・スポンサーによる資金は対前年度比3%増えて、2,690万ユーロとなっている。2011年のドイツ奨学金制度開始以降、既に合計1億4,000万ユーロの私的資金が提供されている。

カルリチェクBMBF大臣談:「ドイツ奨学金による私的資金の提供は他に類を見ないものであり、官民教育パートナーシップは非常な成功を収めている。学生、大学、企業そして社会全体にとって大きな付加価値をもたらす。なぜなら才能ある人間をその出自、家庭と関係なく助成しているからである。これによって才能ある人間はその専門知識を拡大できるだけでなく、進歩と良好な共存に向けて取り組むことができる。このようにして、人材、大学そして企業間に有効なネットワークを構築できる」。

ドイツ奨学金では、学生は収入に関係なく月額300ユーロの支援を受ける。その半額はプライベート・スポンサー、他の半額は連邦政府が負担する。2011年夏の第一期奨学生の受け入れ以来、大学側はスポンサー獲得および奨学金授与のため有効な仕組みを構築している。2017年も企業、財団,個人を含む7,000に及ぶスポンサーを獲得、個人および個別企業のグループでは2017年の総額は対前年度比14%と大きな伸びを示し、310万ユーロとなっている。

大学は奨学金を支給する場合、成績が優れていることだけでなく、社会貢献、特に個人的な活動、社会的、家庭的な状況をも考慮している。ドイツ奨学金におけるこうしたパフォーマンスの概念に関する総合的な理解が才能ある若者たちに社会的出自と関係なく教育のチャンスを与えることを可能にしている。

奨学生数は全体で対前年度比2%増となっている。ドイツ奨学金受給者の35%は技術系の専門大学で学んでいる。ドイツ奨学金では既に前年度から女性数(1万3,215名)が男性数(1万2,732名)を上回っている。

[DW編集局]