[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2018/07/02
抄訳記事公開日:
2018/08/07

ドイツ・スウェーデンが共同で大型研究を拡大

12 Millionen Euro für deutsch-schwedische Forschung an Großgeräten

本文:

基礎研究なくして、コンピュータも、電話も、インターネットも存在しえない。新薬、新材料、新素材等の開発にとっても欠かせないものである。ドイツとスウェーデンは共同で基礎研究に対する総額は約1,200万ユーロの振興措置を拡充する。これは連邦教育研究省(BMBF)の、「中性子およびシンクロトロン放射光による材料研究および構造生物学」による研究プログラムの一環をなすものである。

同プログラムは2018年7月から4年を期間としてスタートする。ドイツ・スウェーデンの協力によるレントゲン・アングストローム・クラスターに基づくもので、両国は2009年来、二国間協定に基づいて協力している。大型研究施設において両国の基礎科学研究に携わる研究者をネットワーク化し、共同研究プロジェクトで、課題がより効率的に解明できるよう取り組むことを目標としている。同時に、協力によってシナジーを生み出し、既存の研究インフラの最適活用や将来の大型プロジェクトでの共同実施を目指す。

ドイツの12研究機関が参加

両国は現行のプログラムで合計9つの合同プロジェクトを進めており、これにドイツの12の研究機関が参加している。合同研究チームがタンパク質の新たな結晶工程や、薄い物質層の検査方法および検査機器、時間分解材料分析機器を開発する。研究成果は将来、新薬や人工皮膚のような生体適合性材料あるいは高性能切断工具を製造するための重要な基礎として役立つことになる。

この助成プログラムはBMBFの物質および宇宙の研究(ErUM)に関する総合戦略の一環である。ErUMプログラムは、粒子、物質および宇宙の3テーマ分野における研究インフラに関する自然科学的基礎研究の戦略的枠組みを定めている。

[DW編集局]