[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
全米科学・工学・医学アカデミー(NASEM)
元記事公開日:
2018/10/10
抄訳記事公開日:
2018/12/12

宇宙の生命探索に関するNASEMの新報告書

NASA Should Expand the Search for Life in the Universe and Make Astrobiology an Integral Part of its Missions, Says New Report

本文:

2018年10月10日付けの全米科学・工学・医学アカデミー(NASEM)による標記記事の概要は以下のとおりである。

NASEMが議会の求めに応じて作成した新報告書では、「宇宙での生命の探索を推進するために、NASAはより広範囲のバイオシグネチャーと環境に関する研究を支援し、将来の探査ミッションのすべての段階に宇宙生物学の分野を取り入れるべきである」と提言している。

特にNASAの宇宙生物学戦略(Astrobiology Strategy)2015が発表されて以来、この数年間で宇宙生物学(宇宙における生物の起源、進化、分布およびその将来の研究)は、急速に進化している分野である。この分野における最近の科学的進歩により、NASAのミッションにおける宇宙生物学の役割を強化し、他の科学分野や組織との協力関係を強化する多くの機会が生まれている。報告書は、これらの変化により、宇宙生物学のための最新の科学戦略が必要であると述べている。

同報告書はまた、NASAが生命の探索を進めるために、ミッションに応えるような生命探知技術を開発する努力を加速させる必要性を強調する。さらに、スペースミッションを最大限に活用するために必要な専門的な計測、機器、分析には、従来の宇宙科学分野以外に存在するものもあり、学際的で従来とは異なる協力関係やNASA以外の組織との協力が必要であると述べている。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]