[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
国立研究機構(ANR)
元記事公開日:
2018/12/03
抄訳記事公開日:
2019/03/04

抗菌剤耐性領域における仏・独プロジェクト公募の予告

Préannonce : un appel à projets franco-allemand dans le domaine de la résistance antimicrobienne

本文:

2018年12月3日付国立研究機構(ANR)の標記発表の概要は以下のとおり。

標記プロジェクト公募により、仏・独の研究者は、抗菌剤耐性の領域における多分野研究プロジェクトにおいて共同研究を開始または深化させることができる。

世界的な課題への取り組みと欧州研究圏の統合・発展に熱心なフランスとドイツは、大きな課題、すなわち世界的な規模で抗菌剤耐性と闘うことに合意した。両国は、二国間研究協力を通じて抗菌剤耐性を標的とするに必要な専門知識とリソースを備えている。その結果、高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)とドイツ連邦教育研究省(BMBF)は、抗菌剤耐性研究プログラムの一環としての二国間研究プロジェクトを支援するためにそれぞれ700万ユーロを投資する。

● プロジェクト公募の目標

仏・独専門家委員会によって特定された優先課題は次のとおり。

・抗生物質耐性(WHOの優先病原体リスト(優先度1)に記載されている細菌による感染症に限定)
–細菌叢に基づく予防と治療の戦略
–既存の抗生物質とは作用様式が異なる新しい抗菌剤
–疫学、モデリング、微生物学、細胞生物学に由来する方法を用いた抗菌薬耐性の出現、拡大、負担に関する研究
・抗真菌薬に対する耐性
–病原性メカニズム、診断研究、治療戦略

● コンソーシアムの構成

仏・独二国間コンソーシアムのみが資金支援の対象となる。コンソーシアムの構成に適用される条件は次のとおり。

・最低でもフランスのコーディネーター1機関とドイツのコーディネーター1機関から構成されること。2つのコーディネーターは、それぞれの国のファンディング機関であるANRまたはBMBFの規則に従って、ファンディングの対象となれること。
・ANRまたはBMBFによるファンディング対象の資格を有するその他のパートナーは、研究パートナーとしてコンソーシアムに参加できる。

[DW編集局+JSTパリ事務所]