[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国防高等研究計画局(DARPA)
元記事公開日:
2019/01/22
抄訳記事公開日:
2019/03/22

DARPAが小型で高性能なメンブレン・リフレクトアレーアンテナの試作機を打上げ

DARPA Prototype Reflectarray Antenna Offers High Performance in Small Package

本文:

2019年1月22日付けの国防高等研究計画局(DARPA)による標記記事の概要は以下のとおりである。

DARPAは、新しいタイプのメンブレン・リフレクトアレーアンテナが宇宙で適切に使用できるか確認するために、無線周波数リスク低減型展開試作機(Radio Frequency Risk Reduction Deployment Demonstration (R3D2) )を2月下旬に打ち上げる予定である。ティッシュペーパーのような薄いカプトン膜で作られたアンテナは、打ち上げ時は収納のためにしっかりと梱包され、地球の低軌道に到達すると、直径2.25メートルのフルサイズに展開される。

R3D2は低地球軌道におけるメンブレン・アンテナのアンテナ展開ダイナミクス、耐久性(survivability)、および無線周波数(RF)特性を観測する。同アンテナにより、地上の不利な条件下のユーザーへの高データレート通信等、現在大きな衛星が必要な複数のミッションが実現する可能性がある。実証が成功すれば、より小型で、より迅速に打ち上げ可能で、より低コストの能力を証明することができる。また、国防総省や他のユーザーが、小型で安価な打ち上げロケットの新しい商業衛星市場を最大限に活用できるようになる。衛星の設計、開発、打ち上げには約18ヶ月を要した。

打ち上げは、Rocket Lab USA社のエレクトロン(Electron)ロケットで、ニュージーランドのマヒア半島にある同社の打ち上げ施設から行われる。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]