[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
高等教育・研究省(MESR)
元記事公開日:
2013/06/26
抄訳記事公開日:
2013/07/04

2008~2012年アルツハイマー計画の評価報告が提出される

Remise du rapport d'évaluation du plan Alzheimer 2008-2012

本文:

高等教育・研究省の2013年6月25日標記報道発表によると、2008~2012年第3次アルツハイマー計画の評価報告が同日政府の関係閣僚に提出された。報道発表の概要は以下のとおり。

アルツハイマー病患者は現在フランスにおいて800,000人以上に達している。2008~2012年計画の重点課題は、この疾病に関する知識を深化させ、患者の尊厳に配慮しつつ患者や支援者の日常の質的向上を図ることにあった。

社会問題監察総局(IGAS)および研究・国民教育管理監察総局(IGAENR)の支援を受けた本報告では、科学的成果のみならず診断、患者の治療介護、家族の支援においても成果を明らかにしている。次の点が注目すべきである。

・新たな治療介護組織の展開により具体的な進展がみられた。
・研究に関していえば、フランスの研究チームはこの疾患、とりわけ遺伝子的要因の理解という点で大きく前進しており、国際的にも知名度が高い。この努力は革新的なバイオマーカーなどこの疾患の早期診断を可能にする手段を特定するべく継続して遂行する必要がある。
・受け入れ・治療拠点や保健設備を備えたアルツハイマー専門チームを全国に配置するなど、組織および設備の最適な統合・編成を強く勧告する。

また本報告では、アルツハイマー病患者に対する施策を延長して、他の神経変性疾患にも拡張して同様の対応をするよう要請している。

[DW編集局+JSTパリ事務所]