[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
高等教育・研究省(MESR)
元記事公開日:
2013/07/02
抄訳記事公開日:
2013/07/22

「France Brevets」と技術移転促進組合(SATT)が枠組み協定を締結

Signature d'un accord-cadre entre France Brevets et les Sociétés d'Accélération du Transfert de Technologies (SATT)

本文:

高等教育・研究省の2013年7月2日標記報道発表の概要は以下のとおり。

フランス・ブルべ(France Brevets*1)と技術移転促進組合(SATT*2)が枠組み協定を締結した。これは、当事者間の情報交換を促進しフランスの研究成果による特許の最善の経済的有効活用策を探る目的で、契約上の共通枠組を設けたものである。先には、France Brevetsとブルターニュ南大学との間で同様の協力関係が結ばれている。

この提携は政府が期待する協力と相互補完の方針に沿ったものである。具体的にはFrance Brevetsの関与により、SATTが管理する一部の特許を「特許群」に取り込み、企業に対してその活動の発展に必要なより高い付加価値と最適な成果利用手段を提供することである。したがって本提携協定は特許の経済的有効活用に関する両者の協力を公式化することで、イノベーション・ライフサイクルの最適化に向けて両者の役割の社会・経済的効果を強化する狙いがある。

*1 France Brevetsは特許に特化した公的投資基金。預金供託金庫(Caisse des Dépôts)の50%出資子会社で、また「将来への投資」の枠組では国も一部関与している。技術分野において官民の研究を起源とする特許を集積して、それらを欧州や世界の企業に対してライセンスの形で商品化する活動を展開している。

*2 SATTは全国に散在しており、フランスの公的研究施設を周辺で支える組織である。その主要な任務は研究室におけるイノベーションを期待できる発明をすべて発掘し、それらの熟成(事業化前構想の実証への資金支援など)を図り、さらには公的研究の成果である特許を既存企業へのライセンス提供や新規起業の形で商品化することである。

[DW編集局+JSTパリ事務所]