[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
環境・省エネルギー機構(ADEM)
元記事公開日:
2013/06/27
抄訳記事公開日:
2013/07/31

「将来への投資」に関する総括

Bilan des Investissements d'avenir du premier semestre 2013

本文:

環境・エネルギー管理庁(ADEME)の2013年6月27日標記報道発表文書の概要は以下のとおり。

脱炭素エネルギー・グリーン化学、未来車、インテリジェント電子ネットワーク、循環型経済の分野において、工業化前試験、実証試験、初期工業化の実施を支援する目的で、「将来への投資」プログラム4件が2010年にADEMEに委託された。ADEMEが実施した「将来への投資」プログラムの特色は、グリーン経済市場に期待を抱く企業がもたらすべき野心的イノベーション(プロジェクトの規模は多くの場合数千万ユーロ、最低でも数百万ユーロ)に的を絞っていることである。
・「将来への投資」4プログラム全体の予算は24.5億ユーロである。
・応募プロジェクト数は541件で、採択プロジェクト数は115件であった。多数のプロジェクトが現在進行中である。
・直接的な受益者560者の内訳は、企業が72%、研究機関が25%、自治体が3%である。

ADEMEに委託された4プログラムでは20項目にわたる重要テーマを対象としている。
・脱炭素・再生可能エネルギーおよびグリーン化学に関する実証試験施設および技術基盤(1,125百万ユーロ)
再生可能エネルギー(太陽エネルギー、風力エネルギー、海洋エネルギー、地熱等)、生物資源(植物の化学、先端バイオ燃料)、建築、エネルギー課題(エネルギーの蓄積、燃料電池、CO2の貯留と有効利用)の新技術・実証試験施設開発の推進。
・インテリジェント電子ネットワーク(165百万ユーロ)
研究や実験を扱う「スマートグリッド」、間歇的再生可能エネルギー(風力、太陽光、海洋等)の電子ネットワークへの取り込みおよび消費電力の節減を可能にするインテリジェント製品・サービスの開発に向けた研究。
・循環型経済(210百万ユーロ)
循環型経済の実証試験施設および産業。廃棄物(収集前段階からリサイクルに至るまで、有効活用)、土壌・地下水・堆積物の除染、エコ設計・産業生態学の応用。
・未来車(950百万ユーロ)
地上および海上の移動に関する革新的な技術や解決策の開発推進。CO2排出量の小さい路上車両および鉄道、海上、河川における脱炭素移動解決策。

[DW編集局+JSTパリ事務所]