[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
中国科学院(CAS)
元記事公開日:
2013/05/14
抄訳記事公開日:
2013/08/01

中国、臓器の寄付・移植分野で国際協力を展開

中国、臓器の寄付・移植分野で国際協力を展開

本文:

2013年5月14日付の「中国科学報」ネット版では、中国臓器配分・共有システム研究センターとイタリア国家臓器配分センター及びスペイン臓器寄付・移植研究院とが、それぞれ協力合意書を締結したことを取り上げている。本記事ではその概要をまとめる。

中国臓器配分・共有システム研究センターは11日に深セン市において、イタリア国家臓器配分センターとスペイン臓器寄付・移植研究院とそれぞれ協力合意書を締結し、国家レベル臓器配分システムの研究、臓器寄付と移植患者の安全、臓器保存組織専門人員の育成訓練について長期的な協力を展開する。

合意書に基づき、イタリア国家臓器配分センターは、中国とともに中国国家レベル臓器配分システムの建設、臓器寄付と配分安全モニタリングシステムの構築・メンテナンス、EU臓器寄付の成功モデルの中国での応用などのプロジェクトについて、深い協力を行う見込みである。 同時にスペイン臓器寄付・移植研究院は、中国とともに中国の臓器保存組織の医療従業者への育成訓練の提供、中国の臓器保存・臓器移植の専門家への海外での教育機会の提供などが含まれる期限5年の臓器保存組織専門育成訓練プロジェクトを行う見込みである。

中国では毎年、約30万人の患者が臓器移植を待っている。中国は現時点で、164の人体臓器保存組織があり、それらは人体臓器保存の展開を担当し、中国臓器配分・共有システムで臓器を配分する。同システムは国家衛生計画生育委員会に依頼して、中国臓器配分・共有システム研究センターにより、開発されたもので、2011年4月から現在まで、626人の臓器移植を必要とする患者の命を助けた。

[JST北京事務所]