[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2013/06/27
抄訳記事公開日:
2013/08/14

バイオをベースにした未来の製品に関するアイデア

Ideen für die biobasierten Produkte von morgen

本文:

2010年に開始された、連邦教育研究省(BMBF)、研究機関および大学等の共同イニシアティブである「バイオテクノロジー2020+」が、第4回の年次大会を開催、今回の対話プロセスをもって一応終了とすることとなったが、これに関してBMBFが以下の通り報道発表を行った。

バイオテクノロジーの未来ビジョンの作成と、バイオをベースとした産業界の形成の基盤構築を目標に、2010年にイニシアティブ「バイオテクノロジー2020+」が生まれた。現在第4回の年次大会が、産業界、学術界、政界から約200名の参加者をもってベルリンで開催されたが、革新的な生産を経た対話プロセスという今回のフェーズをもって一応終了となる。

BMBFのブラウン政務次官は、「4回の大会における建設的な対話、そして8つの専門家対談において、我々は次世代のバイオテクノロジーのプロセスの実現に向けての重要な段階を導き出し、ビジョンとなる製品のアイデアを生み出し、研究コミュニティの中でこのテーマを定着化させることとなった」と発言。

当初、助成措置において35の研究プロジェクトがバイオテクノロジーによる次世代プロセスに関する基盤技術に取り組み始めた。これらはバイオテクノロジーにおける可能な新しい基盤を幅広く取り上げ、BMBFはこれに対し4,200万ユーロの支援を行った。また、大学外研究機関は独自の大型プロジェクトを開始した。ブラウン次官は「我々にとって重要なのは、生物学と工学の間の新しい協力形態である。学際的な進め方によってのみ本当に新しい生産プロセスの開発を成功に導くことができる」と強調。

効率や持続性の拡大を目の当たりにし、専門家も、特に工学的な原則を生物学に大きく応用できることに鑑み、エネルギー、医学、環境、化学の領域におけるバイオをベースとしたプロセスに関する全く新しいポテンシャルについて確信をもっている。「国の研究戦略バイオ・エコノミー2030」の枠組みの中でこれらの点は将来も更に追及すべきである。現在スタートしているアイデア・コンペティション「バイオ・エコノミーのための新しい製品」によってBMBFは、第2回の専門家会議において作成された製品ビジョンを取り上げることにしている。ブラウン次官によれば「我々は現在既に学術界が未来のバイオテクノロジーの実現に取り組み、それによって生産スタンダードをしっかりと強化するように支援する所存である」。またバイオテクノロジーの未来に関する対話を将来も継続することを支持する研究機関の行動勧告を歓迎するとし、全ての関係者に協力を訴えている。

「バイオテクノロジー2020+」の成果や活動に関しては、「バイオテクノロジーのプロセス‐バランスシート及び展望」が、現在無料でwww.biotechnologie2020plus.deからダウンロード可能(ドイツ語)。

[DW編集局]