[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
エネルギー・気候変動省(DECC)
元記事公開日:
2013/05/08
抄訳記事公開日:
2013/08/21

炭素削減技術に2100万ポンドの支援

£21million for carbon cutting technologies

本文:

2013年5月8日エネルギー気候変動省(DECC)が、革新的な低炭素新製品を発売する起業家に対する2100万ポンドの助成を発表した。以下はその概要。

● 1600万ポンドは、エネルギー起業家基金から拠出
● 200万ポンドは、蓄エネルギーに関する第1期コンペを介して拠出
● 300万ポンドは、最新蓄熱技術へ拠出

上記3つのスキームは、低炭素技術のイノベーションを推進し、雇用創出、輸出拡大、英国の低炭素社会・技術の実現を目指す。

エネルギー起業家基金
DECCのエネルギー起業家基金第1期として計1600万ポンドが30プロジェクトに助成された。基金は総額3500万ポンドで、ビル管理システム、最新照明システム、室内冷暖房技術、燃料電池、バイオマス利用ボイラー・ヒートポンプ等の発電・蓄電技術におけるエネルギー効率技術支援を狙う。助成金を獲得した技術は、スマートエネルギー需要管理、革新的な廃棄物管理ソリューションから絶縁体装着の革新的アイデアに至るまで多様。

蓄エネルギーコンペ
蓄エネルギーの革新的ソリューション開発を目的に、16機関に計200万ポンドが助成された。蓄エネルギーシステムは低需要期の発電を貯蔵して高需要期に使用するもので、低炭素技術の成長支援に重要だが、イノベーション推進と民間部門投資奨励にはさらに追加資金が必要。計200万ポンドのうち50万ポンドは、蓄エネルギー技術実証コンペにより、革新的かつ多様なエネルギー貯蔵法の実現可能性研究を行う12機関に。150万ポンドは、蓄エネルギー部品研究・実現可能性研究コンペにより、エネルギー貯蔵システムの部品・材料改良を行う4企業に助成。

最新蓄熱技術
300万ポンドが、国内部門のコンパクト蓄熱技術の実現可能性研究と設計実証試験を行う起業家に助成された。蓄熱は、需要ピーク時のグリッド負荷増を緩和することで英国のエネルギーシステム費用削減に資するが、イノベーション推進と費用削減には追加投資が必要。DECCは、15件の設計の実現可能性研究に助成し、9件の大型プロトタイプ実験に助成。実証試験は来年3月末に完了予定。

[DW編集局]