[本文]
-
- 国・地域名:
- スイス
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- スイス国立科学財団(SNSF)
- 元記事公開日:
- 2013/06/20
- 抄訳記事公開日:
- 2013/06/28
-
SNSF、若手科学者の能力構築に対する助成を実施
Energy dispatch: the SNSF funds young scientists to establish competences
- 本文:
-
スイス国立科学財団(SNSF)の2013年6月20日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
===アクションプランに関する報告書(Dispatch on the Action Plan)「スイスにおける組織的なエネルギー研究(Coordinated Energy Research in Switzerland)」によると、スイス国立科学財団(SNSF)は、エネルギー問題に関連する科学領域の若手研究者の成長促進に向け、2014~2016年に2,400万スイスフランを受領する。この助成金は、Ambizione Energy、SNSFプロフェッサーシップ(SNSF professorships)およびアシスタント・プロフェッサー(AP)エネルギーグラント(Assistant Professor (AP) Energy Grants)の3つのスキームを通じて付与される予定である。
Ambizione Energyにより、各研究機関はエネルギー分野において適切な人材を国内外から迅速に採用することが可能になる。潤沢な資金を用いて独自の研究が可能になるが、研究機関は将来、助成を受けた研究者にポストを与える義務はない。Ambizioneからの助成金は、3年間で最大で90万スイスフランに達し、研究費だけでなく研究者の給与も賄われる。
SNSFプロフェッサーシップは既存のスキームであり、短期間で助手を見つけることができない大学や応用科学大学を対象としている。プロフェッサーシップにより、これらの大学は非常に優秀な研究者をキャリアの早い段階で雇用することができ、将来、その研究者にポストを与えることもできる。戦略的に妥当な助教候補者の事前選考ができれば、大学は拘束力のある責任を負うことなく、予定されたポストを前もって埋めることができる。SNSFプロフェッサーシップの助成金は、4年間で最大160万スイスフランであり、研究費だけでなく研究者の給与も対象としている。
アソシエイト・プロフェッサー(AP)エネルギーグラントにより雇用される研究者(終身在職権の有無は問わない)は、自らの重要なプロジェクトへの資金(給与は除く)確保に向け、能力をSCCERで高めることができる。助成金は、4年間で最大120万スイスフランである。
助成対象者は高等教育機関が独自に選ぶことになる。
[JSTパリ事務所]