2013年06月28日付の「中国科学報」ネット版は、中国が100の国際影響力のある科学者実験室を作ると報じた。本記事ではその概要をまとめる。

科技部は6月27日に「イノベーション型人材推進計画実施規則」を発表した。「規則」は、世界レベルの科学技術大家及びイノベーションチームを作るために、2020年までに100の世界科学技術の最先端に重大な影響のある科学者実験室を作り、いくつかのイノベーションチーム、イノベーション型人材育成模範拠点、中青年科学技術イノベーションリーダー型人材と科学技術イノベーション創業人材を重点的にサポートするものである。
　この100の科学者実験室は、中国が相対的に優位な先端科学技術分野や国家発展戦略需要に符合している重点分野に集中している。世界レベルを備えている科学技術人材が当選したあと、重大科学問題を巡って科学研究を展開できる。同時に、これらの科学者実験室は首席科学者制を実行する。科学者は、十分な科学研究自主権がある。これは中国、ハイレベルイノベーション人材育成の新しいメカニズムを探求する方法の一つになる。
　今回の科学者実験室の選抜、評価、検収などの部分に対して、世界でトップレベルの科学者を選び、国際評議を行う。

[JST北京事務所]