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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 国立衛生研究所(NIH)
- 元記事公開日:
- 2013/07/22
- 抄訳記事公開日:
- 2013/08/29
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NIH、ビッグデータの研究拠点(COE)整備へ年間2,400万ドル拠出
NIH commits $24 million annually for Big Data Centers of Excellence
- 本文:
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米国立衛生研究所(NIH)は、研究者の提案に基づく「ビッグデータから知見を得る(Big Data to Knowledge – BD2K)」研究拠点( COE – Centers of Excellence)の公募プログラムの設立を7月22日、発表した。当該COEを6~8件採択し、今後4年間で年間最大2,400万ドルを拠出する。採択されたCOEは、データの共有、統合、分析及び管理のための革新的な方法、研究手法、ソフトウェア及びツールを開発・共有する事によって、増加・複雑化を続けるデータの利用に必要な、研究コミュニティーの能力を高める事を目指す。また、COEでは学生や研究者に、データ科学上の手法の利用と開発の教育も提供する。
生物医学研究では、研究者が日常的に膨大で多様なデータを生産し続けており、データ集約型の研究になってきている。しかしながら、データを管理・統合・分析する能力、及び、他人が生産したデータを探し利用する能力は、ツールや教育の不足、アクセスのし難さ等から、限られているが実情である。これら課題に対応する為、NIHでは昨年12月に「BD2K(Big Data to Knowledge)」イニシアチブを発足した。このイニシアチブは、膨大なデータの利用により生物医学研究者が革新的な研究成果を得るべく、データ科学分野の研究や教育を支援するものである。今回発表されたBD2K COEプログラムは、BD2Kイニチアチブ下で幾つか予定されているファンディング・プログラムのうち最初のものであり、数ヶ月のうちに公募が開始される。BD2K COEプログラムでは、協力的な環境下での分野横断型チームの形成を促し、既存の生物医学分野以外からデータ科学分野で経験のある研究者の関与を増やす事を目指す。
[JSTワシントン事務所]