[本文]
-
- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
- 元記事公開日:
- 2013/07/24
- 抄訳記事公開日:
- 2013/09/06
-
2つの国、2つの文化、1つの大学
- 本文:
-
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)は、トルコ・ドイツ総合大学(TDU)が2013/14冬学期をもって開校することに関して、以下の通りの報道発表を行った。
イスタンブールのトルコ・ドイツ総合大学(TDU)は3つの学士コース、2つの修士コースで最初の学生たちを受け入れる。トルコ・ドイツ両国は共同の大学設立をもってその長年にわたる大学協力や科学協力を拡充させる。BMBFのヴァンカ大臣は、冬学期の開校について記者会見を行い、「ドイツ・トルコ政府間協定調印5年にしてTDUの授業が開始されることを喜びとするものであります。TDUは大学、学術、研究の国際化戦略の重要な礎石となるものです」と語った。
学士コースはメカトロニクス・システム技術(工学部)、法学(法学部)と経営経済(経済・マネジメント科学部)の3つで、社会科学研究所の修士コースは「異文化マネジメント」と「欧州・国際問題研究」の2つ。コースの実施はベルリン大学、ベルリン工科大学、ケルン、ミュンスター、パッサウ各大学との協力によって行われる。
TDUはトルコの国立大学であり、中期的に5学部、学生数5,000人となる予定。更なる2つの学部(自然科学および文化・社会科学)の設立については、ハイデルベルク大学とポツダム大学がパートナーとして協力する。ハリル・アカナトTDU学長は「TDUの設立によってトルコの大学像における重要なギャップは埋められることになる」と強調。
使用言語はドイツ語とトルコ語で、必要に応じて英語も使用される。学生に対してはドイツにおけるサマースクールや言語コースが用意される。全課程は、TDUとドイツの大学との密接なパートナーシップのもとに開発されたものである。ドイツ側では、29のドイツの大学から成るコンソーシアムが、アカデミックな案件に関する責任を負っている。コンソーシアムのトップはズュースムート元ドイツ連邦議会議長が務める。
TDUは研究と教育における国際的かつ知的交流の中心となることを目指している。特に重点が置かれるのは工学と自然科学である。また、TDUにおける教育を特徴づけるのは、BMBRとトルコ側パートナーの共同出資によるドイツの大学との集中的な交流にある。
[DW編集局]