[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州委員会(EC)
元記事公開日:
2013/07/10
抄訳記事公開日:
2013/07/31

イノベーションに向け、EUと産業界が戦力を集結

EU and industry join forces to invest €22 billion in research and innovation

本文:

欧州委員会の2013年7月10日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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欧州委員会の提案により、今後7年間にわたり、保健衛生、輸送および環境部門の研究とイノベーションに、220億ユーロが投資されることになる。この資金は、2014年から、革新的な医薬、航空学、バイオ・ベース産業、燃料電池/水素およびエレクトロニクスという5つの分野における欧州委員会、EU加盟国および産業界の間のパートナーシップを支援するものである。航空交通管理に関するパートナーシップは、今後も別枠で継続される。

これらの分野は、質の高い雇用を創出し、個々の国や企業単独では解決できないような大きな課題に取り組むことができるため、欧州の競争力にとっては重要な意味を持つ。研究は長期にわたって大規模に行われるが、大きなリスクを伴うことも少なくない。

欧州委員会の提案に基づき、EUの次期研究プログラム「Horizon 2020」からの資金は、産業界によりおよそ100億ユーロ、各国政府により40億ユーロ増額されるという。さらにEUの資金は、貧困に関連した疾病の治療、工業計測技術、小規模ハイテク企業への支援、高齢者や障がい者が自宅で安全に生活できるように援助するためのツールなどに取り組む官・官パートナーシップもサポートする予定である。

3件の官民パートナーシップはすでに実施されており、次のような優れた成果を生み出している。
・水素を動力源とするフォークリフト
・水素を動力源とする新しいタイプのバス
・エネルギー効率に優れた電気自動車
・航空機の翼の軽量化。飛行時のCO2排出量を20%以上削減することが可能。
・糖尿病治療に関する発見
こうしたパートナーシップは、プロジェクト提案の公募を行うことで成果を上げており、小規模/大規模企業、大学、研究機関、その他の組織などが応募している。提案は、ピア・レビューを経て、資金が供与されるか否かが決定される。

今回の資金は、2014年から2020年までのEUの研究予算(Horizon 2020プログラム)から拠出される。総額は約790億ユーロ(正確な金額については、目下、欧州委員会、欧州議会議員(MEP)、および各国政府間で協議中)である。

[JSTパリ事務所]