[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
環境・省エネルギー機構(ADEM)
元記事公開日:
2013/07/15
抄訳記事公開日:
2013/09/17

ルアーブルで、初めての大量CO2固定(捕集)

1ère tonne de CO2 captée au Havre

本文:

環境・エネルギー管理庁(ADEME)の2013年7月15日標記報道発表の概要は以下のとおり。

2010年にADEMEが採択したアルストム社とフランス電力による研究の実証試験としてCO2固定試験が開始され、2013年7月15日大量のCO2が初めて固定された。この試験の目的は

装置の稼動に必要なエネルギーおよびアミンの塩基性溶液の消費量に見通しをつけると同時に、この処理方式の経済的・環境的な将来性を検証することにある。工業化環境で

の性能および実用生産拠点での利用の柔軟性も検討の対象になる。この試験はCO2の固定に適用できる能力を持った工業的解決策の研究に必要不可欠な一つのステップである。

本実証試験装置はフランス電力のルアーブル火力発電所内に設置されている。アルストム社がダウケミカル社と提携して提案しフランス電力が採用したこの技術は、ダウ社が

開発したアミンの塩基性溶液で煙を洗浄する仕組みになっており、アミンが煙からCO2を抽出する反応の基材となっている。この装置の設置にあたりアルストム社とダウ社は、

エネルギーの消費量を最少化するなどの目的で処理方式の構成に改造を施した。

この研究用の装置はいずれ1時間に約1トンのCO2を固定できる。本プロジェクトの目的はCO2の固定(捕集)試験であって貯留ではないので、CO2は煙突に排出される。

本件への22百万ユーロの投資の25%がADEMEの研究実証試験基金によるものである。

[DW編集局+JSTパリ事務所]