2013年8月30日付の「科技日報」ウェブサイトは、国務院が29日に「中国・アフリカ経済貿易協力白書（2013）」（以下、「白書」と称す）を公布したことを伝えた。本記事ではその概要をまとめる。
「白書」では、中国とアフリカ諸国との経済貿易協力について全面的に紹介されたほか、農業、環境、医薬、保健、情報等の科学技術分野における協力も近年幅広く実施し、協力のレベルが益々高まっていると伝えられた。具体的には、以下の実績が挙げられる。
・対アフリカ技術移転、人材交流、技術成果共有拡大等を目指す「中国・アフリカ科学技術パートナーシッププログラム」が2009年にスタートして以降、カシューナッツ病虫害対策技術、資源衛星データの地面受信ステーション等115件のジョイント研究と技術展開モデルプロジェクトのアフリカでの実施、66人のポスドクの中国への招へい、24名の帰国者に研究器機の贈与等の実績を挙げた。
・農業分野において、5,000人を超えた現地技術者を対象にした研修を実施し、農業技術モデルセンターを22カ所援助している。
・気候変動対応では、太陽光発電や風力発電等クリーンエネルギープロジェクトを100件以上支援し、省エネのライトや空調機等の気候変動対応機器の援助等も行っている。

[JST北京事務所]