2013年9月5日付の「中国科学報」ネット版は、中国が月と深宇宙探査の国際協力を強化すると報じた。本記事ではその概要をまとめる。

「太陽系観測の科学と技術」をテーマとした第1回北京月と深宇宙探査国際フォーラムが北京で開催された。今回のフォーラムは、中国の月と深宇宙探査分野での科学、技術と発展戦略などの面での国内外の交流と協力を更に強化し、中国の月と深宇宙探査の科学研究と技術発展を強く推進し、中国の月と深宇宙探査分野における国際的影響力を引き続き向上する。

中国科学院の阴和俊副院長は、「中国の月面探査プロジェクトは、2004年に実施が開始されて以来、全世界が注目する実績を獲得し、中国科学院は月探査プロジェクトに関していえば一連の最先端科学力を有している。しかし、開始が遅かったため、知識と経験の積み重ねが明らかに足りない」と指摘した。陰副院長は、「常態化、規範化した学術交流プラットホームを通して、中国の月と深宇宙探査プロジェクトの国際協力を拡大する」との期待感を示した。

中国の月探査プロジェクト総エンジニアの呉偉仁氏によると、「月探査プロジェクトが実施されて以来、中国は、国際協力を一貫して堅持し、 技術発展においても、科学研究においても様々な方式の国際協力を展開した」とのこと。

[JST北京事務所]