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- 国・地域名:
- オランダ
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- オランダ応用科学研究機構(TNO)
- 元記事公開日:
- 2013/07/25
- 抄訳記事公開日:
- 2013/08/20
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衣服に装備したセンサーが、従業員の熱中症を予防
- 本文:
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オランダ応用科学研究機構(TNO)の2013年7月25日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
===夏季、屋外の気温が上昇すると、炎天下で作業する従業員が熱中症にかかるリスクが増大する。暑い中での作業がその原因であることは明らかである。また、中核体温が38.5℃を超えると、熱中症を発症するリスクが増大することがよく知られている。
オランダの応用科学研究機構(TNO)が主導する欧州のProspie(各種産業に携わる人々のための保護・反応性外衣(Protective Responsive Outer Shell for People in Industrial Environments))プロジェクトで、従業員に何ら不都合を与えることなく、高温下で作業する彼らの体調を常時モニターするための画期的な方法が開発された。
Tシャツや薄いスカーフに組み込まれたセンサーが、肌の温度、湿度および心拍数などをもとに、中核体温を的確に予想する。体温が38.5℃を超えると、作業服の警告ランプが点灯するため、従業員は、それ以上の体温上昇を防止するための措置を講じることができる。このセンサー付きの作業服は、オランダのTATA-steel社でテストされている。またこのモニター・システムは、イタリアでは道路作業員に、またリトアニアでは窯業の作業員に利用されている。
[JSTパリ事務所]