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- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- IFP新エネルギー
- 元記事公開日:
- 2013/08/01
- 抄訳記事公開日:
- 2013/09/27
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IFP新エネルギー(IFPEN)2012年活動報告
- 本文:
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IFP新エネルギー(IFPEN)は先ごろ標記報告書を公表した。報告書中に記された実績を示す主要な数字および戦略的重点課題について以下に記す。
[実績を示す主要な数字]
・職員数: 1675名(フルタイム換算)
内、研究者・技術者は1146名
管理職の46%は博士号所有者
約60名の研究者が「研究指導資格(HDR)」を有している。
2012年の博士課程院生受け入れは123名、ポスドク受け入れは平均10名・運用経費: 303.4百万ユーロ
内、研究開発費は245.8百万ユーロ
・収入
配賦予算による補助金: 142.4百万ユーロ
その他運用収入: 112.7百万ユーロ
配当金等: 41.1百万ユーロ・特許出願件数: 176件
内、88件がエネルギー新技術分野
外国での権利確立件数が880件で、有効特許保有件数は12,200件強[戦略的重点課題]
1) 再生可能エネルギー
気候変動に起因する温室効果対策として、また輸送分野の石油依存を縮小する目的で、IFPENではバイオ燃料、化学的中間生成物、バイオマスの変換によるエネルギーの生産に関する研究を行っている。また海洋エネルギーの開発に関する技術的解決策も検討している。
2) 環境に配慮した生産
産業活動によりCO2の排出が生じ水資源を消費することから、IFPENでは気候温暖化対策としてCO2の固定、輸送、地中貯留の処理方式の開発を行っている。また産業による水利用の最適化を可能にする技術開発も行っている。
3) 革新的輸送手段
主要自動車メーカーとの協力関係で得られたモータリゼーションの経験を基に、IFPENでは車両による消費量を削減し環境への影響を最大限抑える目的の技術的解決策を考案し達成目標としている。また航空輸送を対象としたCO2排出量の小さい動力の開発も行っている。
4) 環境効率のよい処理方式
環境への痕跡を極力小さくするという要求に応えるべく、IFPENでは様々な化石資源(石油、石炭、ガス)を燃料や化学的中間生成物に変換する場合の環境効率のよい製法や製品の開発を行っている。
5) 持続可能な資源
エネルギー供給の安全を確保するには、炭化水素の活用が依然として必要不可欠である。IFPENでは石油代替品の開発に全面的に取り組みつつ、地下の情報に関する高度のシミュレーション・ツールを開発し、炭化水素の探査と生産に関する現在の制約を打ち破ることが可能な環境重視型技術の開発を行っている。 [DW編集局+JSTパリ事務所]