[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
科技日報
元記事公開日:
2013/09/04
抄訳記事公開日:
2013/09/27

中国―ASEAN技術移転とイノベーション協力大会が開催

中国—东盟技术转移与创新合作大会举行

本文:

 2013年9月4日付の「科技日報」ネット版は、中国―ASEAN技術移転とイノベーション協力大会が開催されたと報じた。本記事ではその概要をまとめる。

中国―ASEAN(東南アジア諸国連合)技術移転センターの代表的なイベントである「第1回中国―ASEAN技術移転とイノベーション協力大会」が3日に広西チワン族自治区南寧市で開催された。今回の大会は、中国科技部、広西チワン族自治区人民政府の共催により、ハイレベルフォーラム、マッチングと商談、先進技術展示、サイエンスパーク考察など一連のイベントを通して、中国と東南アジア諸国の優秀なイノベーション成果を更に集め、展示し、中国―ASEAN技術移転協力ネットワークの構築を促進し、中国と東南アジア諸国間の技術需要マッチングとイノベーション協力を推進させた。

 ハイレベル協力フォーラムでは、中国科技部の万鋼部長とカンボジア、インドネシア、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナムなどの国の科技部部長が、それぞれ中国―ASEAN技術移転とイノベーションにおける政策環境と施策、チャンスと需要、メカニズムとモデルなど三つのテーマについて基調講演を行い、一国家のレベルから一歩進み中国と東南アジア諸国の技術移転とイノベーション協力の歴史、現状と発展を詳しく説明した。万鋼部長は、中国科学技術イノベーションの最新の進展を説明し、中国―ASEAN科学技術パートナーシップ重点事業の実施の進展を総括し、中国と東南アジア諸国との科学技術協力の深化について、3つの提案をした。

1.科学技術イノベーション政策の交流と協力の展開に力を入れ、共同で知的財産保護、技術移転などを研究する。

2.サイエンスパークの構築について積極的に可能性を模索し、中国側は、東南アジア諸国とサイエンスパークの計画、建設、運営、管理などの面で交流と協力を展開する。

3.中国―ASEAN農業科学技術協同ネットワークを共同で構築し、中国―ASEAN間の農業科学技術の交流と協力の長期的なメカニズムを構築し、農業科学技術分野での人的資源の開発と技術移転を推進し、各国の農業産業のレベルアップを推し進め、農業付加価値を引き上げる。

 大会では、連携プロジェクトの調印式も行った。中国―ASEAN技術移転センター協同ネットワークの構築、中国―ASEANリモートセンシング衛星データ共同とサービスプラットホームの構築、再生可能エネルギー開発と利用共同実験室の構築など20の連携プロジェクトについて契約を結んだ。

 大会には華為技術有限公司、隆平ハイテクノロジー、広薬集団、深セン華大遺伝子研究院、ソウフ(捜狐)、タイ華彬集団、シンガポール宇東集団など多数の国内・海外の有名な企業を含む400社以上の企業が参加し、マッチング・商談を行った。このうち、東南アジア諸国からの企業は150社を超え、展示プロジェクトは200件以上となった。また、大会において合意されたプロジェクト186件が展示された。

 また広西チワン族自治区党委員会書記の彭清華氏が大会に出席し、祝辞を述べ、この大会には中国と東南アジア諸国の企業、大学、科学研究機関、技術移転サービス機構など1000人余りが参加した。

[JST北京事務所]