[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
中国科学報
元記事公開日:
2013/06/24
抄訳記事公開日:
2013/09/30

中国、リモートセンシング衛星中継ステーションネットワークの形成に成功

中国遥感卫星地面站网格局形成

本文:

2013年6月24日付の「中国科学報」ネット版は、中国のリモートセンシング衛星中継ステーションネットワークが形成されたと報じた。本記事ではその概要をまとめる。

中国科学院が明らかにしたところによると、27年の建設・運営を経て、中国リモートセンシング衛星中継ステーションは、中国全土をカバーする衛星中継ステーションネットワークの組み立てを実現し、完備した衛星データの受信、伝送、保存、処理のシステムを形成した。

同システムは、北京本部にある運行管理・データ処理センター及び北京密雲、新彊喀什、海南三亜の3つのデータ受信ステーションからなる。3つの受信ステーションは、いずれも北京本部との間に高速データ伝送リンクを持ち、受信ステーションが受信した中国国内・海外の衛星データを確実に伝送し、後続の処理・応用が行われることを確保している。

目下、中国リモートセンシング衛星中継ステーションは、1986年以来の各種の衛星データ資料計310万部を受信・保存する、中国最大の地表観測衛星データベースであり、極めて貴重な宇宙データ資料を蓄積し保存している。ここ20年、中国リモートセンシング衛星中継ステーションは、国家重大衛星データ受信任務の保障、公益的な衛星データの共有、応用模範研究などの面において顕著な成果を獲得し、中国の重大災害のモニタリング・評価の面においても重要な役割を果たした。

[JST北京事務所]