2013年6月26日付の「科技日報」ネット版は、6月25日に天津で開催した「2013国際バイオ経済大会」について報道した。本記事ではその概要をまとめる。

中国科学技術部の万鋼部長が会議の開幕式に出席し、スピーチを行った。万部長はスピーチにおいて、全世界が2003～2013年の10年間に、バイオと医学では全自然科学分野の50.5%を占めた論文を発表したり、バイオ産業の生産高がDGPより1～1.5倍を上回った成長率を維持したりする等、バイオ技術高度成長の勢いを述べた上で、中国のバイオ技術とバイオ産業も、政府に重視され、技術が速やかに発展し、企業と産業規模が急速に成長していることを紹介した。また、万部長によると、中国は、今後のライフサイエンス研究、バイオ技術のイノベーション及び関連産業の振興を促進するため、以下4つの施策を実施することとなる。

1.国家科学技術計画を統一的に調整し、バイオ技術に対する支援を強化する。
2.政策的インセンティブを強化し、世界とリンクした評価制度等の導入によって、新薬の産業化加速を図る。
3.医療資源の開放・共有を強化し、バイオ技術の対外交流・協力を促進する。
4.人材の育成と海外からの招致を強化し、質が高く、多層的なバイオ技術人材構造を築く。

[JST北京事務所]