[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
中国科学報
元記事公開日:
2013/09/12
抄訳記事公開日:
2013/10/09

中国十大核科学技術進展が発表される

中国十大核科技进展公布

本文:

 2013年09月12日付の「中国科学報」ネット版は、中国が十大核科学技術進展を発表したと報じた。本記事ではその概要をまとめる。

 中国核学会が主催し、ハルビン市政府とハルビン工程大学が共同で実施した中国核学会2013年学術年次総会が11日、黒竜江ハルビン市で開催された。本大会のテーマは「チャンスとチャレンジ」で、26人の院士を含む1200人余りの専門家・学者らが核科学技術発展の政策環境、基礎研究、第3世代、第4世代の原子力技術、原子力施設・設備の製造などについて議論した。

 本大会は2011年6月から2013年6月までの中国核科学技術の十大進展を発表した。具体的な内容は次の通り。
1. 大亜湾のニュートリノの新たな振動方式を発見
2. 中国初の高速増殖炉が送電・発電に成功
3. ガス遠心分離法ウラン濃縮技術の100%自主化と工業化応用を実現
4. 山東省石島湾高温ガス冷却炉原発モデルプロジェクトの正式着工
5. 中国先進研究炉のフルパワー稼働に成功
6. カナダ型重水炉により生産したコバルト60の照射―積み分け生産ラインの正式稼働
7. トムソン散乱法による準単色硬X線源からの放射の実現
8. 中国初のウラン鉱床掘削に関する重大な科学的成果とブレークスルーの獲得
9. 医療用中性子照射器「I型機」の設計完了および製造
10. 国産化率100%の100万キロワット級原子炉の内部部材の実用化の成功

[JST北京事務所]