[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
国立海洋開発研究所(IFREMER)
元記事公開日:
2013/09/02
抄訳記事公開日:
2013/10/11

褐藻から抗酸化剤、その製造過程が明らかに

Les antioxydants des algues brunes dévoilent leurs secrets de fabrication

本文:

国立海洋開発研究所(IFREMER)の2013年9月2日標記報道発表の概要は以下のとおり。

海中の褐藻は植物界でも独特のフロロタンニンと呼ぶ芳香族化合物を有している。天然の抗酸化剤としての働きがあることから、この化合物が癌、炎症性疾患、心臓血管系疾患、神経変性疾患の予防や治療に大きな関心を呼んでいる。

ロスコフ生物観測所の海洋植物・生物分子研究室(CNRS/UPMC)の研究者らは、ブレスト海洋環境科学研究室(CNRS/UBO/IFREMER/IRD)の2人の研究者と協力して、このほど小規模の褐藻サンプルでこの化合物の製造過程を明らかにした。本研究ではまた商用化目的でのフェノール類化合物の合成を可能にする酵素の元々のメカニズムの解明も行っている。

この研究成果は特許の対象となっており、製薬・化粧品業界が現在天然抽出物として活用しているフロロタンニンの生産を促進することになる。「The Plant Cell」誌のオンラインサイトで発表されている。

[DW編集局+JSTパリ事務所]