[本文]

国・地域名:
オランダ
元記事の言語:
英語
公開機関:
オランダ応用科学研究機構(TNO)
元記事公開日:
2013/08/21
抄訳記事公開日:
2013/09/20

ハイテク分野の中小企業が、TNOの支援で韓国と台湾に進出

High-tech SMEs with TNO to South Korea and Taiwan

本文:

オランダ応用科学研究機構(TNO)の2013年8月21日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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オランダの中小企業にとって、韓国や台湾にビジネスの足場を築くのは容易なことではない。現地での「足掛かり」、つまり現地の言葉を話し、適切なコネを持った売り手がいなければ、ビジネスは不可能である。だがオランダのハイテク企業にとって、大きなチャンスが生まれた。TNO(オランダ応用科学研究機構)が「Tap into Asia(アジアに進出)」プログラムによってハイテク分野の中小企業に支援の手を差し伸べたのである。

5年間にわたって投資を続けることで、TNOは韓国と台湾におけるビジネスの活路を開くことができた、とTNOのHelmer氏は語る。

「オランダの中小企業には、ぜひこの機会を利用して、利益を得てもらいたい。TNOは、潜在する顧客を予め選出し、彼らに実質的なニーズや予算があるのか否かを探ることができる。こうして得られた情報を、プログラムの参加者に提供することもできる。その後このチャンスを実際に利用するかどうかは企業側が決めることだが、TNOは引き続き当事者として関与していくつもりである」。

TNOはすでに大手企業サムスンについて調査を開始している、とHelmer氏は言う。
「サムスンは、他の多くの企業と同じく、オランダの研究知識だけでなくハイテク製品の開発や製造、最終製品にも関心を示している。今回のイニシアティブの効果が発揮されるのも、まさにこの点である。TNOと中小企業が手を組めば、完全に補完し合うことができる。すでにアジアに進出している企業にとっても、TNOの協力を得られるということは魅力であろう。」

[JSTパリ事務所]