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- 国・地域名:
- 中国
- 元記事の言語:
- 中国語
- 公開機関:
- 中国科学報
- 元記事公開日:
- 2013/09/26
- 抄訳記事公開日:
- 2013/10/29
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「2012年全国科学技術経費投入統計公報」が発表される
- 本文:
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2013年9月26日付の「中国科学報」ネット版は、「2012年全国科学技術経費投入統計公報」が発表されたと報じた。本記事ではその概要をまとめる。
中国国家統計局、中国科学技術部、中国財政部が発表した「2012年全国科学技術経費投入統計公報」によると、2012年の中国の研究開発経費(R&D経費)投入額と国家財政科学技術支出額は、双方ともより一層増加したという。
2012年の全国のR&D経費は1兆298億4000万元に達し、前年比1611億4000万元増(18.5%増)となった。R&D経費の対GDP比は1.98%となり、前年の1.84%から0.14ポイント増となった。研究開発人員数(常勤換算)に基づき計算した1人平均の経費は、前年比1万6000元増の31万7000元に達した。2012年の国家財政科学技術支出額は5600億1000万元に達し、前年比803億1000万元増(16.7%増)となった。同年の国家財政支出に占める科学技術支出の割合は4.45%となり、前年の4.39%から上昇した。
活動種類別でみると、基礎研究に用いる経費は前年比21.1%増の498億8000万元で、応用研究経費は前年比13%増の1162億元、実験発展経費は19.2%増の8637億6000万元であった。基礎研究、応用研究と実験発展がR&D経費支出に占める割合はそれぞれ、4.8%、11.3%、83.9%となった。
実施部門別でみると、各種類の企業に用いる経費は前年比19.2%増の7842億2000万元で、政府に所属する研究機構の経費は前年比18.5%増の1548億9000万元、大学の経費は13.3%増の780億6000万元であった。企業、政府に所属する研究機構、大学の経費支出がR&D経費に占める割合は、それぞれ76.2%、15%、7.6%となった。
地域別でみると、R&D経費支出が500億元を超える省(市)は、江蘇、広東、北京、山東、浙江および上海で、合計6009億8000万元、全国経費支出の58.4%を占めた。R&D経費の投入水準が全国平均を超える省(市)は、北京、上海、天津、江蘇、広東、浙江、山東および陝西であった。
[JST北京事務所]