国立研究機構（ANR）の2013年9月24日標記報道発表の概要は以下のとおり。

研究管理の問題は、特に研究実施機関における急激な変動、国際競争への対応、組織の効率化といった状況下では重要な課題である。研究界の現在の徹底的変革には、管理の概念、手段、実際面を十分に修得した新たな能力の開発が要求される。研究を支援する職務が重要になってきており、一部の研究者や技術者がそれに備え、そのような職務に就くための教育を受ける必要がある。

上記のような状況下でANRとパリ大学ドウフィン校は2012年に「研究管理エグゼクティブ・マスター」の設置で連携することにした。社会人教育で授与されるこの学位は、すでに高度の科学的素養を有し何年かの経験も有する研究専門職に対して、管理に関する高度の学位取得教育を通して、上記のような職務の専門家への道を提示するものである。

この修士号の第1期生への学位授与が9月9日パリ大学ドウフィン校で行われた。2013学年次以降この教育はANR以外にも開放されており、研究室等の現役研究者・技術者、研究プロジェクトの長、研究チームや研究室の責任者などを取り込むことが可能である。

[DW編集局+JSTパリ事務所]