[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
国立航空宇宙研究所(ONERA)
元記事公開日:
2013/10/08
抄訳記事公開日:
2013/11/11

ONERA技術の移転による人工喉頭の人への初めての移植

Première implantation d'un larynx artificiel chez l'homme suite à un transfert de technologie Onera

本文:

国立航空宇宙研究所(ONERA)の2013年10月8日標記報道発表の概要は以下のとおり。

ONERAによるイノベーションが、生体細胞によってコロニー化される金属材料である多孔質チタンを生み出した。触媒装置用に開発された先端技術が医療で応用できるとは誰も考えなかった。しかしながらこれがまさしく技術移転である。

ONERAは当初、互いに繋がっているごく小さな玉を巧みに積み重ねて独自の触媒装置製造方法を開発した。それが同時に周りの生体細胞によってコロニー化される固い多孔質材料である多孔質チタンを創ることになった。この革新的技術がProTip社を通して喉頭の人工補綴の作成を可能にした。

初めての臨床適用を実施した医療チームは患者の喉頭を多孔質チタンの人工補綴で置き換えることに成功した。この移植は世界でも初めてで、喉頭の切除手術を受けた患者が改めて正常な呼吸をすることを可能にするものである。

[DW編集局+JSTパリ事務所]