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- 国・地域名:
- EU
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 欧州共同体研究開発情報サービス(CORDIS)
- 元記事公開日:
- 2013/10/02
- 抄訳記事公開日:
- 2013/11/04
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船舶の排水を効率的かつ効果的に処理する方法
- 本文:
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欧州共同体研究開発情報サービス(CORDIS)の2013年10月2日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
===船舶に由来する汚染排水はEU法の下では犯罪となるため、船舶の事業者は監視の強化を迫られている。ビルジ水(船底に溜まり、汲み出さなければならない海水)の排出でさえ、油や有害物質が混入していることが多いという理由から厳しい規制の範囲内で行わなければならないのである。
2012年に開始したEUの助成プロジェクトであるOILECLEARによると、新たに設計された三相分離器の使用により水から乳化油を分離することができる、全自動で完全にスタンドアロンなバルジ水処理ユニットを船舶・リグ用に開発することが、その解決策になるという。こうしたユニットにより、経営者は自信を持って、石油炭化水素(全炭化水素(THC))、溶存有機物、有害金属に関するバルジ水やこぼれ水の現在・将来の規制を満たすことができるようになる。
OILECLEARが開発するシステムは、新設計の分離器を使用して乳化油と水を分離することによって機能する。この分離器の主な特徴/コンポーネントは、自己水洗型で調整可能な電解セル、浮遊・沈殿一体型スラッジ分離ユニット、防爆構造、完全閉鎖系気相構造である。ここでのイノベーションの特徴には、最小限の大気汚染用のオフガス触媒処理や、排水レベルが高すぎる場合に排水を中断するアラームがある。
[JSTパリ事務所]