[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2013/10/22
抄訳記事公開日:
2013/11/28

アレキサンダー・フォン・フンボルト教授制度による新たな教授が決まる

Neue Alexander von Humboldt-Professoren ausgewählt

本文:

アレキサンダー・フォン・フンボルト教授制度による新たな教授が選考された。これに関してドイツ連邦教育研究省(BMBF)は概略次のような報道発表を行った。

「アレキサンダー・フォン・フンボルト教授」は海外の優秀な研究者をドイツへ招き、ドイツ国内での研究に助成する制度。フンボルト財団とBMBFが共同で、ドイツ国内の大学や研究機関からノミネートされた複数の研究者の中から受賞者を選び、各人に最高額500万ユーロを授与する。本年はスイス・チューリヒ工科大学から環境経済学者(女性)、オーストリア・インスブルック大学から量子物理学者(女性)、アメリカから男性の物理学者3名と数学者1名(それぞれカリフォルニア大学サンタバーバラ校、IBMアルマーデン研究所、テキサスA&M大学、およびMIT)が選考された。これら研究者は、ドイツの大学において長期的に未来指向型の研究を行うことになる。受賞者は、直ちにノミネートしたドイツの大学と招聘に関する交渉に入る。

ヴァンカBMBF大臣は「海外の優秀な科学者がドイツの呼びかけに応じてくれたことを歓迎する。これは我々の科学拠点の魅力を一層鮮明にしてくれるものである。とりわけ、同制度で初めて一度に2人の女性が選考されたことは、大きな喜びである」と語った。
なお、ノミネートされた研究者は合計14名で、そのうちアメリカ在住9名、スイス在住が2名、またカナダ、オーストリア、ハンガリーに1名ずつ在住している。
助成金はドイツにおける当初5年間の研究資金に充てられる。この助成制度を通じて大学側は、より条件の良いポストの提示と、ドイツにおける長期的な研究活動の見通しを明確にすることで国際的に優秀な研究者の招致すが可能となる。結果として大学のイメージアップにつながることが期待されている。

[DW編集局]