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- 国・地域名:
- EU
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 欧州共同体研究開発情報サービス(CORDIS)
- 元記事公開日:
- 2013/11/19
- 抄訳記事公開日:
- 2013/11/29
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強力な新種のレーザーが誕生
- 本文:
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欧州共同体研究開発情報サービス(CORDIS)の2013年11月19日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
===この数年間でレーザー強度は飛躍的に向上し、その結果まったく新しい用途が開拓されることになった。科学研究と経済的な競争力を強化するため、EUは世界最高強度のレーザーを建設し、欧州の3か国に関連する研究インフラを整備することを目的とした大胆な新規プロジェクトを支援している。
ELI(Extreme Light Infrastructure)計画とは、チェコ共和国にELI-ビームライン施設(ELI-Beamlines Facility)、ハンガリーにELI-アト秒施設(ELI-Attosecond Facility)、ルーマニアにELI-核物理学施設(ELI-Nuclear Physics Facility)を建設するためのパートナーシップである。
チェコ共和国およびルーマニアでは、建屋の建設と主要機器の調達が順調に進行しており、建設工事への総投資額はおよそ8億5,000万ユーロに達すると見込まれている。このルーマニアの施設は、2×10ペタワット(1ペタワット=1,000兆ワット)という圧倒的な出力を誇るもので、サッカー・スタジアム2個分の敷地に建設される。このELIインフラと関連施設全体は、2017年に利用が開始される予定である。
200ペタワットという最強のレーザー装置が設置される4番目の施設の建設地はまだ決定していないが、科学にまったく新しい研究分野を開拓するものと期待されている。これには核物理学、素粒子物理学、重力物理学、超高圧物理学、高エネルギー物理学に対する最先端の調査研究、ならびに高度天体物理学と宇宙学が含まれる。
レーザーおよびフォトニクスは、社会、経済および環境にとって不可欠なものであり、保健や移動性、エネルギー供給、環境保護といった現代社会が抱える重要な課題の多くに対処する際に役立つ可能性がある。これらはまた、今後7年間にわたって実施されるEUの研究資金供与プログラム「ホライズン2020」の優先事項でもある。
[JSTパリ事務所]