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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
- 元記事公開日:
- 2013/12/10
- 抄訳記事公開日:
- 2013/12/26
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GDP比3%目標を達成
- 本文:
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ドイツ科学助成財団連盟が発表した数字によると、2012年の研究開発支出がGDP比で過去最高となっている。これに関連して連邦教育研究省(BMBF)は概略以下のような報道発表を行った。
2012年の研究開発支出は795億ユーロという記録的数値を達成。これによってGDPに対する研究開発支出の割合は、2.98%となり過去最高値となった。ドイツ科学助成財団連盟によると、企業の研究開発支出も対前年比で5.3%の増加、大学と公的研究機関の研究開発支出もそれぞれ+6.0% 、+4.8%と、明らかに増えている。
ヴァンカ連邦教育研究(BMBF)大臣は「ドイツは過去に例のないほど、将来のための投資を強化している。産業界とアカデミアとを合わせ、GDP比3%という目標をほぼ達成した。この素晴らしい成長を維持するには、さらに官民一体となって、将来のため研究と開発に投資し続けることが肝要である」と語った。
研究開発支出においてドイツは、EU域内でトップグループに入っている。2012年、研究開発費対GDP比でドイツを上回るのはフィンランド(3.55%)、スウェーデン(3.41%)、デンマーク(2.99%)のスカンジナビア諸国である。なおフランスは2.26%、英国は1.77%であった。欧州(EU28)平均は2.06%で、欧州以外ではイスラエルが4.38%、韓国が4.03%、日本が3.39%で、アメリカは2011年度2.77%であった。
連邦政府は2010年から2013年の4年間で、教育と研究に計画より10億ユーロ以上多い、総額130億ユーロを追加投資した。2013年は研究開発支出が144億ユーロとなり、これは2005年と比較して約60%の増加である。ヴァンカBMBF大臣によれば「こうした取り組みはアカデミアと産業界に対して、GDP比3%への道を共に歩むというメッセージ」になった。
ドイツ科学助成財団連盟はBMBFの助成を受け、研究開発に関する調査を毎年行い、この中でドイツ企業の研究開発活動について定期的に報告している。
[DW編集局]