[本文]
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- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- 国立宇宙研究センター(CNES)
- 元記事公開日:
- 2013/12/11
- 抄訳記事公開日:
- 2014/01/20
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「Gaia」プロジェクトによりCNESは「ビッグデータ」の時代に突入
Avec Gaia, le CNES entre résolument dans l’ère du « Big Data »
- 本文:
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国立宇宙研究センター(CNES)の2013年12月11日標記報道発表の概要は以下のとおり。
CNESは多年にわたって大量データの処理を行っている。しかし「Gaia」プロジェクトでは「ビッグデータ」に対する特別な技術の利用が課せられた。
「Gaia」は欧州宇宙機関(ESA)の天文学ミッションであり、その中でCNESは科学的データの処理を確保する。Gaiaでは銀河系の地図を3次元で作成する。そのきわめて野心的な目標は、10億個以上の星の位置を特定し特徴を把握することである。そのためGaiaでは、星の位置、距離、動き、大きさなど数多くの変数を考慮に入れつつ、天文測定学の歴史上最も大量のデータの処理を実施する。13億ユニット以上の目録を作成するのに全部で800億個以上のオブジェクトが処理されることになる。
従来型のデータベースは限界に達しており、Gaiaを成功させるにはCNESが別の解決策を見出す必要があることは、事前調査の段階で明らかであった。異常な量のデータの処理であること、とりわけ管理すべきオブジェクトが巨大な数に上ることから、2011年には正真正銘の技術的飛躍を実行するに至り、様々な製品のテストを行った結果、最終的に「Hadoop」システムを採用した。このシステムは今日「ビッグデータ」界でデータ管理に課せられる技術に基盤を置いており、Facebook、Google、Amazonなどの主要なWebプレイヤーが使用している技術である。
CNESでは、ますます大量になるデータの管理が天文測定に制約を課すことはなく、「ビッグデータ」の活用は地球観測の領域など今後関わるプロジェクトにも拡張される。
[DW編集局+JSTパリ事務所]