[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
大統領府
元記事公開日:
2013/12/03
抄訳記事公開日:
2014/01/21

NIST:マテリアル・ゲノム・イニシアティブに対して2500万ドルの資金提供

$25 Million NIST Award Represents Major Milestone for the Materials Genome Initiative

本文:

国立標準技術研究所(NIST)は12月3日、シカゴに拠点を置く先端素材中核的研究拠点を建設するコンソーシアムに対して、今後5年間にわたり2500万ドルの資金を提供すると発表した。新しく建設予定の
Center for Hierarchical Materials Designはオバマ政権のマテリアル・ゲノム・イニシアティブ(MGI:Materials Genome Initiative)を支えるものであり、ノースウエスタン大学、シカゴ大学、アルゴンヌ国立研究所、素材研究者の専門団体であるASMインターナショナル、ファイエットビル州立大学などが参加する。
オバマ大統領は2年前にMGIを立ち上げ、官民共同で先端素材のイノベーションを促進・開発・生産することを目標として掲げた。4つの連邦政府関係機関が6300万ドルで始めた投資が、今では大学、企業、専門団体、研究者やエンジニアといったステークホルダーを抱えるプロジェクトへと拡大し、材料科学の可能性を追及している。
NISTの研究所を新たに建設し、資金を投じることはMGIの二周年を祝う際に発表され、多数の応募があった。選ばれた団体は次世代計算道具、データベース、素材特性やコンピューターシュミレーションのデータベースを含む実験技術の開発などに集中する。新たな計算能力を用いればコンピューター内で素材特性の最適化を図ることができ、新素材の開発と試験の効率化を一段と進めることになる。
新研究所はマルチステークホルダーに対応する形でデザインされており、自己組織化バイオ素材、有機太陽電池、先端セラミック、金属合金といった新興分野との応用を可能にすることで、革新的な研究ができる環境を提供する。

[DW編集局]