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国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
エネルギー・気候変動省(DECC)
元記事公開日:
2013/12/09
抄訳記事公開日:
2014/01/20

ドラックス発電所とホワイト・ローズCCSプロジェクト

Drax and the White Rose CCS Project

本文:

気候変動省(DECC)の2013年12月9日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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英国最大の石炭火力発電所が、欧州でも最大規模の再生可能エネルギーを利用した発電施設となる。この施設では将来的に、まさしくクリーンコールを利用した発電が行われる可能性がある。

エドワード・デイビー エネルギー気候変動大臣は、ドラックス石炭火力発電所(ノース・ヨークシャー地方)をバイオマス発電所に転換する計画を公開、併せて同地を拠点として展開されるホワイト・ローズCCSプロジェクトを推進するために政府が資金提供することを発表した。

ドラックスでは、石炭の代わりに持続可能なバイオマスを燃焼させることで、その設備の大半をバイオマス火力発電所に転換することが計画されており、2013年の4月には発電ユニットの1基がバイオマス用への転換を完了した。2016年までにはさらに2基のユニットを転換する予定である。今回新たに計画されている7億ポンド規模の転換プロジェクトでは、燃料として石炭の代わりに木質ペレットが使用されることになっているが、これにより、石炭と比べて炭素排出量が80%削減されることが見積もられている。

CCS(回収、輸送および貯留)で利用される技術は、特に目新しいものでも、独自のものでもない。こうした技術は(特に石油部門および化学部門において)それぞれ長年にわたって用いられてきたが、コストを削減し、CCSのさらなる普及を図るためには、回収、輸送および貯留という一連の流れをトータルで確立し、発電所において商業規模で運用することが求められている。

[JSTパリ事務所]