[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ノルトライン=ヴェストファーレン州 イノべーション・科学・研究・技術省
元記事公開日:
2014/01/13
抄訳記事公開日:
2014/01/28

アカデミアでのキャリアは依然不平等

Geschlechtergerechte Hochschule bleibt Ziel der Politik – Akademische Karrieren verlaufen weiter ungleich

本文:

このほどジェンダー・レポート2013が公表された。これに関してノルトライン・ヴェストファーレン(NRW)州イノベーション科学研究省が概略以下のような報道発表を行った。

大学やアカデミアのあらゆるポジションに2010年以降、多数の女性が就業しているが、性差別のない大学は未だに実現されていない。これがこのほど発表されたジェンダー・レポート2013の結論である。シュルツェNRW州科学大臣は「このレポートは、男女の機会均等を前進させる上で我々の助けとなるものである。目標実現のためにも、この重要なテーマを大学未来法(NRW州法)において考慮していく所存である」と語った。

同レポートは大学の発展、男女の機会均等の実情、アカデミアのキャリアに関する詳細な分析をし、勧告を提示している。学生の男女比率はほぼ同数となっているが、教授職で女性の占める割合は20%に過ぎない(ジェンダー・レポート2010では16%)。特にこの傾向が顕著なのは医学界であり、女性の割合は学生が64%であるのに対し、教授職は17%に過ぎない。

ジェンダー・レポート2013では、応募・採用過程での性差別的な経験に重点が置かれている。大学生1,700人のオンライン調査によると、男性教授の4分の3が採用時に好意的で敬意を感じたとしているが、女性教授の場合はそう回答したグループが2分の1しかなかった。

[DW編集局]